男子テニス部
【合宿三日目】関東公立高校テニス選手権大会(千葉県白子町)
◉朝のトレーニング
翌日の朝のトレーニングでは、朝日が美しく輝き、海面には光の道が現れていました。心機一転して臨む伊勢崎高校の選手たちを導く御光のような、神秘性さえ感じました。顔つきの変わった選手たちを、九十九里の海も、後押ししてくれているのかもしれません。
◉「ロッカールームに忘れ物はない」
世界ランキング一位だったプロテニスプレーヤーのレイトン・ヒューイット選手は、自身のキャリアの幕引きにあまりに有名な言葉を残しました。やり切ることの大事さを語ったヒューイットと、伊勢崎高校の選手たちも少し似た心境かもしれません。宿の女将さんに感謝を述べ、コートに向かいます。
◉試合について
初戦は、茨城県の水海道一高と対戦。昨日シングルス全勝の選手に奮戦するも、シングルス1を0-6で取られ、ダブルス1も取られて、0-2ピンチに。しかし、ここから猛攻に耐え、シングルス2とダブルス2を取り返し、2-2として、勝負はシングルス3の5番勝負に託されます。プレッシャーの中、一年生の小野選手が冷静に攻め切り、0-2から3-2という大逆転勝利となりました。
次戦は、山梨県の笛吹高校と対戦。驚異的に粘るシングルス2と強打が強みの攻撃力のあるダブルス1を取り切ったことで2-2となり、ダブルス2は仲良し一年生ペアが落ち着いて勝ち切り、またもや3-2で勝利しました。
最後は、栃木県の石橋高校と対戦。シングルス1を取られ、ダブルス1も強く手堅いプレーを前に敗戦。0-2とリードされてしまいます。ここから、シングルス2とダブルス2が7-5,7-5と接戦を制して2-2へ。初戦と似た展開に持ち込みましたが、最後のシングルス3は二日間で無敗の五連勝中の選手を前に敗れ、2-3と惜敗を喫しました。
三校同立なら勝敗数カウント方式で本校がリーグ1位、二校同立なら直接対戦が優先され石橋高校がリーグ1位ということで、集計結果待ちの際には、期待がかかりましたが、終わってみると、2勝1敗で二校同立となり、リーグ2位という結果での終幕となりました。
悔しい気持ちとこれこそ団体戦の醍醐味という気持ちとを同時に感じた、非常に学びのある大会となりました。選手の皆さん、大変お疲れ様でした。
◉最後に
帰りのミーティングでは、どの選手も自分の気持ちを自分の言葉でたくさん語ってくれ、全員が本当にこのたった三日間で大きく成長したと感じます。
部長の「こんなにも周りの人の支えでテニスできていると感じた日はなかった」という最初の言葉がすべてを物語っていました。